Story：
星織学園 ——
そこは、巨大な熔炉「熔星炉」を中心に築かれた、閉鎖的な箱庭世界。
「織星少女」と呼ばれる生徒たちは、星の輝きを絶やさぬよう、自らのもっとも大切なものを熔炉へと捧げ、その身を焦がし続ける運命にあった。
彼女たちは、愛を、願いを、そして宿命を燃やしながら、幾度となく同じ儀式を繰り返してきた。
—— しかし、ある日。
燃え尽きた後に残った夾雑物として、ひとりの転校生が突如としてこの恒久なる輪廻へと堕とされた。
その名は、上島椿。
彼女の来訪により、静かに封じられていた学園の秘密が、今ゆっくりと解き明かされていく……。
「列車に乗り、心象天儀の導く儘に ——」
Playtime
プレイ時間の目安：約10～12時間
Features
🎥 詩的で深遠なストーリーテリングと美術が生み出す、夢と現のあわいを彷徨う幻想的パノラマ
🎥 実写写真とイラストを融合させた独創的なビジュアルアートによる、次元の壁を越える没入体験
🎥 作曲家・10luluが手がけた50曲に及ぶ珠玉のオリジナルサウンド、プレイを彩る贅沢な音楽饗宴
Character：
上島椿
どこか浮世離れした雰囲気を纏う転校生。
温和で面倒見がよく、礼儀に厳しい一方で、些かの妄想癖に加え、心の声がふと口をついて出ることも多く、距離を感じさせてしまう言動が目立つ。
同性の魅力に対し敏感で、なぜかご飯粒が人の口元につくかどうかが気になってしまう奇癖持ち。
心の奥では、ただ「本物の友情」を求めている。
星埜紗乃
言葉少なな不思議系少女。
口にする言葉はまるで暗号のよう、ところが青空、プラスチックの匂い、時にはお下な冗談など、奇妙な取り合わせとの親和性が意外にも高い。
表面の静けさの下には、どこか歪んだ暴力性が潜んでおり、もしも目の前に得体の知れない水槽があれば、中の金魚を躊躇いなく殺してしまいそうな危うさを秘めている。
野荻梨愛
文芸部の部長を務める、演劇好きのトリックスター。
明るく感情豊かで、舞台役者のような身振り手振りと共に、冗談やいたずらを仕掛けるのが日常茶飯事。
その奔放さの裏には、物事に真摯に向き合う芯の強さがあり、手を抜かず最後までやり遂げようとする直向きさを併せ持つ。
仮に彼女がインターネットを巧みに使いこなせるような都会っ子だったとしたら、「1000万スコヴィルの超激辛ラーメンを食しながらワーズワース詩集を朗読してみた」系のユーチューバーになっていたかもしれない……。
笹本里央奈
静謐で儚げな美しさを宿す少女。
「大和撫子×薄幸美人」の亀鑑さながらの彼女は、今日も人との距離を頑なに保ち、己の自己破壊的衝動を抱擁しつつ、室内に籠っては読書やピアノに没頭する日々を送っている。
一見すると冷淡にも見えるが、梨愛と一緒にいるときだけは心を開き、まるで長年の親友同士のように軽口を叩き合う。
その鋭いツッコミは、梨愛を舞台のような日常からリアルへと引きずり出すことが出来るとの評判だ。
